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会期終了まで一週間!

いよいよ「2014年度ヤング・ポートフォリオ」展も残すところあと1週間となりました。前年度の展覧会の終わりは、K・MoPAスタッフにとっては、2015年度のスタートでもあります。5月15日に締め切った応募作品は、お一人お一人の梱包を開封して、作品を出し、登録内容との突き合わせを行い、7月の選考委員会までの間、このストレージボックスで控えていただきます。しばらくの間、会議室は出番待ちの作品と梱包材に埋め尽くされます。選考結果の発表は、8月に行います。

作品2空箱

2014年度ヤング・ポートフォリオ:YPOB作品について②

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YP2014小冊子p.32

K・MoPAでは、石塚元太良氏の作品を、1999年度ヤング・ポートフォリオをはじめ、2002年、2003年、2005年と作品を収蔵しています。作品タイトルからも《WORLD》(1999)《Worldwide Wonderful》(2000-01)《World Wide Warp》(2002-03)その展開していく様が感じられますね。その後、石塚氏は、アラスカのパイプラインを撮影。その後、さらなるパイプラインを求めてアイスランドへ。そして、このたび、YPOB作品として最新作の《PIPELINE ALASKA》(6点)を収蔵いたしました。石塚氏の最初期作品(22歳時)から、最近作まで11点を展示しています。

下記に石塚元太良氏への短いインタビューをご紹介いたします。

K・MoPA:石塚さんの作品を最初に収蔵した《WORLD》(モノクロ)を収蔵したのは、1999年度でしたが、この作品は石塚さんが学生時代の作品ですね?このシリーズは、他にどこかで発表していますか?

石塚:いいえ。

ただ、当時借りて住んでいたアパートをギャラリーに改造して、1週間だけ、展覧会をしたときに展示しました。幻の僕のはじめての個展です(笑)

K・MoPAなぜYPに応募しようと思ったか、ご記憶ですか?

 石塚:当時、アルバイトでご一緒だった、写真家の中藤毅彦さんに教えてもらったような気がします。中藤さんとは、代々木ゼミナールで、願書出願用の証明写真の仕事をしておりました、当時。 一日に100人弱の生徒のポートレートを撮影するもので、なかなか面白い撮影体験でした。

K・MoPA:《WORLD》応募作品の中には、裸の男の子の写真があり、それは選ばれなかったのを記憶しています。また、石塚さんの応募作品を見ながら、細江館長が「この人は面白いよ〜」とつぶやいたことも覚えています。通常、応募した作品すべてが収蔵されるケースは少なく、選ばれなかった作品は返送されてきたわけですが、それらの作品についてどう思われましたか?

(石塚さんのYP収蔵作品のデータベースはこちらhttp://kmopa-yp.com/Opac/search.htm;jsessionid=E1BA8026E7D296F95179049603F0DD6F

石塚:そうですね。自分で気に入っているプリントに関しては、もちろん残念に思いますが、そういうことを通して、自分の写真に関しての客観性も養われていっているのだと思います。

K・MoPA:石塚さんは、何かの影響があって、写真を始められたのでしょうか?

石塚:映画製作の道に進みたかったのですが、 一人で出来る写真にいつの間にか没頭しておりました。集団で作り上げる作業が当時どうしても苦手で、大学の自主制作の映画の現場などになじめませんでした。

K・MoPA:初めて買った写真集を覚えていますか?

石塚:どれが一番最初か判然としませんが、エルスケンの「セーヌ左岸の恋」のカタログを神保町の古本屋で買ったのは、覚えております。

K・MoPA:写真で生きて行くと決めたのは、いつ頃でしたか?

石塚:19歳のときです。

 K・MoPA:今、撮影に関して、自分の中で最も大切にしていることは何だと思いますか?

石塚:対象に少しづつ少しづつ近づくこと。

あるいは急に近づいて、撮影し、すぐにその場を去ること。振り返らない事。

世界に対するアイデアの破片を見つける事。

言葉のやってくる前にそれらを、写真で世界から教えてもらうこと。

なにかを美しいと思うこと。

K・MoPA:何かメッセージがありましたら、お願いいたします。

石塚: 初めて清里フォトアートミュージアムに写真プリントを購入していただいたこと。嬉しく思い出します。つたない自分のプリントを所蔵してくれるということが、当時はとても励みになりました。これからも当時の熱い初心を忘れずに良いプリントをつくれるように、写真作品を生涯かけてつくり続けられるように頑張りたいと思います。

http://nomephoto.net

2014年度ヤング・ポートフォリオ展:YPOB作品の展示

いよいよ6月に入り、2014年度ヤング・ポートフォリオ展(YP)の会期も残りあと2週間余りとなりました。本展では、3人のYPOB(YP卒業生)による新作を展示しています。YPを初めてから20年を迎えるにあたり、当館ではYPを卒業した作家たちの活躍にも注目して行こうと考えています。不定期ではありますが、YPOBの作品を収蔵・展示して参りますので、今後はYPだけなくYPOB作品の展示にも着目していただければ幸いです。2014年度に収蔵したのは、野口里佳、元田敬三、石塚元太良の作品です。本日は野口里佳の作品をご紹介します。 
野口は、1995年の第一回ヤング・ポートフォリオにてモノクロの《座標感覚》を3点収蔵。これらの作品は、まだ野口が日本大学芸術学部在学中の作品です。(画像はYPデータベースにてご覧いただけます)
http://kmopa-yp.com/…/search.htm;jsessionid=B7749D7FE05F663…

ファインダーの縦横軸の中に小さな小さな人間を捉えた《座標感覚》。荒川土手に水平線を合わせてファインダーを覗いていたら、シャッターを押す瞬間に、立っていた人がピョンと飛び上がったそうです。次元や時空間のシンクロの妙。当時、野口の写真から、ざわざわとした予兆を感じたことを今も記憶しています。
 現在ドイツを拠点に制作活動を行う野口の近作で、YPOB作品として収蔵したのは、シリーズ《太陽》からの3点です。ピンホールカメラで捉えた太陽の光、色、そして輪郭。すべての作品に通底する「地球という星」への好奇心に満ちた眼差し。「宇宙人に頼まれて地球の写真を撮っているような気がする」と語る野口の最初期の作品と、その発展のプロセスをどうぞご覧ください。

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YP2014小冊子p.32

20周年にあたり、野口氏から頂いたメッセージを下記にご紹介いたします。

「このたびは20周年おめでとうございます。私がヤング・ポートフォリオに応募したのは第一回目のとき、まさに20年前のことです。写真で作品をつくり始めて数年、ある日友人に見せられたのがヤング・ポートフォリオの応募要項でした。作品を買い取るという今までにない公募の仕方に驚きました。自分の作品がきちんとお金になる、それが若い作家にとってどんな励みになることか。そんな画期的な公募を20年間も続けて来られたことは、本当に素晴らしいと思います。

今年、新たに作品をコレクションして頂きました。清里フォトアートミュージアムが今も私の活動を見守って下さっているということはとても心強く、幸せに思います。いつまでも新作が楽しみな作家だと思って頂けるよう、これからもますます良い作品をつくって行きたいと思います。」

http://www.noguchirika.com

 

 

YPOB のコピー 2

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