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●日本外国特派員協会(FCCJ)(有楽町)YP展覧会  その2. 展示について 山地、田村両学芸員に聞く

5/8(金)まで開催中の、FCCJにおけるYP展。

ミュージアム・コレクションを会員制の施設、特に飲食スペースに展示するという経験は、K・MoPAにとっても初めてのことでした。

ヤング・ポートフォリオ(YP)作品は、通常、温湿度を徹底した収蔵庫に保管し、温湿度を一定に保った空間で展示をしています。

主任学芸員・山地裕子と、展示担当学芸員・田村泰男に聞きました。

 

Q.Main BarおよびMasukomi Sushi Barで展示を行うことについて、額装や展示の面で気をつけた点は?

山地 「YPでの収蔵作品がタイプCプリントの作家からは、今回の展示用に、別途プリントをお借りしました。それは、会場の照明がK・MoPAよりもかなり明るかったのでプリントに悪影響が出るリスクを避けるためです。」

FCCJのレセプションにて / 壁面の作品は 坂口真理子≪訪々入浴百景≫2010

FCCJのレセプションにて / 壁面の作品は 坂口真理子≪訪々入浴百景≫2010

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田村 「会場は、厨房にも近いので、湿度の面にも注意を払いました。湿度を適切に保つ働きをする調湿紙を、すべての作品の作品と額の間に設置しています。また、作品は、通常より20センチほど高い位置に展示してあります。イスに着席したお客様の頭に作品がぶつからないように配慮しました。」

 

このように、作品の状態を保つためのケアを十分に行ったうえで作品を展示しました。

そして、いよいよ4/8(水)夜のオープニング・レセプションを迎えました。

その3に続く

 

  • 会期:5/8(金)まで
  • 会場:日本外国特派員協会内(Main BarおよびMasukomi Sushi Bar)
  • 千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20階(有楽町駅前)
  • 電話:03-3211-3161  http://www.fccj.or.jp
  • Main Bar開店時間:月-金:11:00-22:00、土:11:00-22:00、日:11:00-20:00、祝日:11:00-21:00
  • Masukomi Sushi Bar:月-金:11:45-14:00 and 17:30-22:00、土:11:45-14:00 and 17:30-21:00、日・祝は休み
  • 同協会は会員制のため、非会員の飲食はできませんが作品をご覧いただくことは可能です。受け付にてお申し出ください。
  • 出品作家:伊原美代子、今村拓馬、榎本一穂、亀山亮、川本健司、田口昇、坂口真理子、櫻井尚子、田口昇、牧野智晃、吉原かおり(全36点/50音順)

●日本外国特派員協会(FCCJ)(有楽町) YP展覧会  その1.  企画について 山地学芸員に聞く

4/4(土)より5/8(金)まで、日本外国特派員協会(FCCJ)内のMain BarおよびMasukomi Sushi Barにて、当館収蔵のヤング・ポートフォリオ(YP)作品の一部を展示中です。K・MoPAとしても新たな経験となった今回の展示について、3回にわけてお伝えします。

FCCJのレセプションにて / FCCJ展示委員長・ブルース・オズボーン氏(右)

FCCJのレセプションにて / FCCJ展示委員長・ブルース・オズボーン氏(右)

FCCJのレセプションにて /YP作家 櫻井尚子(左) と、山地学芸員(右)

FCCJのレセプションにて /YP作家 櫻井尚子(左) と、山地学芸員(右)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このYP展のきっかけは、長年K・MoPAのYPカタログを英語に翻訳くださっているギャビン・フルー氏。FCCJの展示委員を務めるフルー氏がFCCJ展示委員長ブルース・オズボーン氏に、YPを推薦くださり、一カ月にわたる展覧会企画が実現しました。本展示の企画は、当館主任学芸員の山地裕子です。

 

Q.会場となったFCCJが会員制の飲食スペース。どんな点に留意を?

山地 「刺激の強いイメージを避け、気持ちが和むような作品を中心に選びました。過去に購入したYP作品の中から、榎本一穂、伊原美代子、今村拓馬、亀山亮、川本健司、牧野智晃、坂口真理子、田口昇、櫻井尚子、吉原かおりによる36点が、会場の雰囲気に合うと思いました。」

 

Q.作品を選んだポイントは?

山地 「FCCJは、日本に滞在している海外メディアの会員が最も多く利用する場所です。その特性を意識して、日本文化の特徴的な面や日本特有の写真表現を持つ作品、あるいは普遍性を持つ作品、また今日的話題性のある作品などを主眼に展示を構成しました。」

美術館とは環境の異なる飲食スペースでの展覧会には、様々な工夫も必要です。

次回は、額装と展示についてお伝えします。  その2に続く

 

  • 会期:4/4(土)~5/8(金)
  • 会場:日本外国特派員協会内(Main BarおよびMasukomi Sushi Bar)
  • 千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20階(有楽町駅前)
  • 電話:03-3211-3161  http://www.fccj.or.jp
  • Main Bar開店時間:月-金:11:00-22:00、土:11:00-22:00、日:11:00-20:00、祝日:11:00-21:00
  • Masukomi Sushi Bar:月-金:11:45-14:00 and 17:30-22:00、土:11:45-14:00 and 17:30-21:00、日・祝は休み
  • 同協会は会員制のため、非会員の飲食はできませんが作品をご覧いただくことは可能です。受け付にてお申し出ください。

●若い写真家の方へ 5  「ヤング・ポートフォリオ(YP)世代に必要なこと」

いよいよ4/15(水)より2015年度ヤング・ポートフォリオ(YP)の応募受付をスタートしました。直前に、デジタル世代とも言われるYP応募者に向けた、すこし辛口のご意見を紹介しましょう。

「科学技術の進歩による表現の可能性は無限にあるのだろうと思います。しかし、ひとつ心得なければならないのは、それに振り回されていはいけないということです。あくまでもシャッターを押す作者が座標軸というものをきちんともって、時代を正確に読む。それが絶対条件。方法論とテーマを間違えると、とんでもないことになる」(2009年度YP選考委員・江成常夫)

もう一つ、YP世代に努力することがどれほど大切なことか、という大先輩の感想がこちら。
「YPの年代、30を前後してひとつ人生の大きな花が咲く。50代から60代にもう一回花が咲く、っていうのが一人の作家の辿る過程。YPに応募できる時代に、自分を100%のめり込ませて作品を作っていくことは素晴らしいことです」(2002年度YP選考委員・田沼武能)
あと二週間、できることは、まだたくさんあります。一人でも多くの方がYPに応募くださることを、K・MoPAスタッフ一同、心よりお待ちしています。

2015年度ヤング・ポートフォリオ応募方法はこちら http://www.kmopa.com/yp_entry/

ご応募、お待ちしております。 館長 細江英公

ご応募、お待ちしております。 館長 細江英公

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