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<今年も米・コンテストCritical Massの審査が終了>

みなさま、いつも当館のウェブサイトをご覧くださり、ありがとうございます。学芸員・山地です。毎年200人の作品を審査させていただいておりますアメリカの非営利団体Photo LucidaのコンテストCritical Mass。今年もトップ50が発表となりましたのでぜひご覧ください。この中から個展、レジデンシー、写真集などの各賞が決定されます。

ちなみに当館の「ヤング・ポートフォリオ」は、来年1月初旬に2017年度募集要項を当館ウェブサイト上に発表いたします。そして、2016年度の収蔵作品の展覧会を3月18日からスタートというスケジュールで準備中です。応募をご検討中のみなさまも、ぜひ早めにご準備を!2017年度選考委員は、クー・ボンチャン氏(韓国)、上田義彦氏、そして館長の細江英公です。
https://www.photolucida.org/critical-mass/top-50/

12/5より3/17まで冬期休館いたします

大変ご好評いただきました大原治雄「ブラジルの光、家族の風景」展、昨日終了いたしました。当館は、本日12/5より3/17まで冬期休館となります。
1927年(昭和2年)、17歳で家族とブラジルにわたり、原野を切り開き、農園を営み、幸(こう)夫人と結ばれ、家族を養い、最愛の妻を見送り、一度も日本に帰国することなく89年の生涯を終えた大原治雄。結婚を機に、大切な思い出を残すことのできる「写真」と出会い、カメラがいつも傍らに寄り添っていたからこそ、大原は戦後の困難も乗り越え、生き抜くことが出来たと言っても過言ではなかったと思います。
大原は、折々で、↓《朝の雲》のようにセルフポートレイトを撮影していました。“セルフィー”(自撮り)が日常となっている現在ですが、当時はセルフポートレイトを撮るということがほとんど無かった時代です。カメラを巧みに操り、自分自身に演出を加えて撮影。しかもそれらは“作品”ではなく、全く個人的なものでした。その時その状況をどう受け止めていたのかを、極めて客観的に、写真によって表現できる冷静さと熱意、ユーモアのセンス、美意識の高さ、また、バランス感覚や丁寧な作り、何より、何気ない日常に大原が見出した“輝き”が、私たちを惹き付け、何度でも繰り返し見たくなる理由かもしれません。
「昨日まかれた種に感謝。今日咲く花を見せてくれた。」とメモ書きを残した大原。展覧会をご覧になり、この「種」は、大原にとって「写真」だったのでは?と感じられた方も多いのではないでしょうか。かつて、農園を営むある一家のプライベートな写真に、これほど多くの人の心が揺さぶられることがあったでしょうか。ブラジルと日本でまかれた「種」が、今後さらに世界の人々の心にまかれることを心から願ってやみません。作品所蔵館であるモレイラ・サーレス財団、ご協力いただいた駐日ブラジル大使館に深く感謝を申し上げます。そして、御来館いただきましたみなさまに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

朝の雲、パラナ州テラ・ボア、1952年 ⒸHaruo Ohara / Instituto Moreira Salles collection

朝の雲、パラナ州テラ・ボア、1952年 ⒸHaruo Ohara / Instituto Moreira Salles collection

<アーティスト・トーク:写真家・平間至、開催しました>

昨日11/12「写真家・平間至氏が大原治雄作品を読み解く」をテーマに開催したアーティスト・トーク、好評のうちに終了いたしました!NHKスペシャルや日曜美術館で大原治雄を担当したディレクターや、日系三世の方の飛び入りもあり、日本とブラジルへの思いが交差した濃密な時間となりました。会期はあと3週間!ぜひお見逃しなく!

平間至氏

平間至氏

平間至氏(中央)小川事務長が司会・進行を担当。

平間至氏(中央)小川事務長(左)が司会・進行を担当。

《朝の雲》(1952年)の前で。

《朝の雲》(1952年)の前で。

写真右は、リオデジャネイロ出身で日系三世の鈴木エルメスさん。現在、清里の公益財団法人キープ協会にて環境教育の研修生として滞在中。母親が大原氏と同郷のロンドリーナ出身で、第二次大戦後、苦しかった日系人のお話をお聞かせくださいました。

写真右は、サンパウロ出身で日系三世の鈴木エルメスさん。現在、清里の公益財団法人キープ協会にて環境教育の研修生として滞在中。母親が大原氏と同郷のロンドリーナ出身で、第二次大戦後、苦悩された日系人のお話をお聞かせくださいました。

鈴木エルメスさんご持参のブラジル国旗を掲げて撮影。大原氏の写真を介して日本とブラジルとの深いご縁を感じた瞬間です。みなさんの思い出に残る特別なトークとなったことでしょう。

鈴木エルメスさんご持参のブラジル国旗を掲げて祈念撮影。大原氏の写真を介して、日本とブラジルとの深い縁を感じた瞬間です。みなさんの思い出に残る特別なトークとなったことでしょう。

 

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