NEWS Toggle

<井津建郎「インド — 光のもとへ」展:ここに注目①>

展覧会の冒頭に展示中の《祈りのこだます地》シリーズは、プラチナ・プリント作品です。プラチナ・プリント技法による作品の収集・展示、そして技法の継承は当館の基本理念のひとつでもあり、本展会期中にもワークショップ9/24-25の2日間開催します。お問い合わせは担当・田村または綱までお願いいたします。(tamura@kmopa.com)

プラチナ・プリントとは、鉄塩の感光性を利用し、プラチナやパラジウムを使用して焼き付ける古典技法のひとつです。その特徴は、黒の締まりに優れ、黒から白までの階調の幅が豊かだということ。微妙なグラデーションを表すことができるので、石や繊維など表面のテクスチャーや、そこに当る光のほんのわずかな濃淡も表現できるのです。それはまるで目が光に“触れる”ような繊細な体験と言っても過言ではないと思います。そしてもうひとつの特徴は、保存性が高いこと。当館には、プラチナ・プリントを発明したウイリアム・ウィリスの作品を始め100年以上を経過した作品が多数あります。ゼラチン・シルバー・プリントなど、経年変化することで時間を感じられる作品もありますが、プラチナ・プリントは、写真家が現像し、サインした当時の状態のまま。1世紀以上の時を超えて、作家と同じイメージを共有できる唯一の写真技法がプラチナ・プリントなのです。

井津建郎《インド 祈りのこだます地  ベナレス#105》1997

井津建郎《インド 祈りのこだます地 ベナレス#105》  1997年、プラチナ・プリント

ピーター・ヘンリー・エマーソン《ノーフォーク湖沼の暮らしと風景》より、睡蓮を摘む、1886

ピーター・ヘンリー・エマーソン《ノーフォーク湖沼の暮らしと風景》より睡蓮を摘む、1886年 プラチナ・プリント

 

ShutDown