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<K・MoPA開館10周年記念展「WWII – 日本の敗戦:キャパ、スミス、スウォープ、三木淳の写真」>

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K・MoPAでは、戦後60年にあたる2005年「WWII – 日本の敗戦」展を開催しました。当館の収蔵作品から、4人の写真家:ロバート・キャパのヨーロッパ、W. ユージン・スミスの太平洋戦線、ジョン・スォープの日本、三木淳のシベリア引揚者の記録を展示いたしました。なかでも、未発表の写真として注目されたのは、ジョン・スウォープ(1908-1979)の1945年8月28日から9月20日までの間の写真でした。
 ジョン・スウォープは、ハリウッドで活躍していた写真家で、妻は女優のドロシー・マグワイア。8/28に相模湾に到着し、品川、浜松、名古屋、釜石を訪れ、捕虜の解放と、日本人の生活ぶりを、写真とエッセイに残したのです。「鬼畜米英」と叩き込まれていた日本人が、初めて目にする占領軍の写真家を、屈託のない笑顔でもてなす姿は、新鮮な驚きでした。スウォープは、占領下ではあれ、戦時中の緊張から解かれた人々が、ようやく日常を取り戻せる希望とエネルギー溢れる表情をとらえたのです。
 K・MoPAでは、展覧会終了後も、たびたび出版社等からスウォープ作品の掲載希望を受け、その都度、写真家であり著作権者である息子のマーク・スウォープと連絡を取っていました。そのマークが、先日63歳で他界したと、夫人から連絡が入りました。マークは常に作品の使用を快諾してくれましたが、彼の最後のメールには、「この名誉は、すべて父、家族、そして私のものです。でも、本当の名誉は、皆様がジョンの写真に癒しを見いだすことができ、そして、醜い戦時下においても平和が存在することを写真から学べるように使用されること、そのためにあなた方をサポートしたいと思っています。」と書かれていました。K・MoPA にとって、マークは大切な方でした。心からご冥福をお祈りいたします。

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