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2001/09
2001年9月1日(土)、2日(日)の両日、現在当館にて開催中の展覧会「アジアの聖地:石造遺跡−光と影」の作家、井津建郎(いず けんろう)をニューヨークから迎え、井津が主催するカンボジア「アンコール小児病院」へのチャリティ・コンサートとトーク・セッションを開催しました。

9月1日(土)、当館・音楽堂にて午後5:00より、井津と作曲家・ピアニストのウォン・ウィン ツァンのトーク&ライブを行いました。ウォンと井津は、「地雷被害」に関わるそれぞれの活動を通し、数年前、共通の知人を介して出会いました。当初から互いの高い芸術性を認め合い、セッションをしたいと思っていた−という念願がこの日実現、井津が特別に準備した、アジアの遺跡のスライドに合わせ、ウォンが即興演奏を繰り広げました。ウォンが美しい旋律を奏でる中、Ikuko(野口郁子)のヴォイス・パフォーマンスもセッションに加わり、3人の織り成すイメージに直に触れた観衆は、その後、2人のアート談義も熱心に聞き入りました。

井津建郎(右)とウォン・ウィン ツァン(左) 井津の作品イメージを即興演奏するウォン(左)とIkuko(右)

後半はウォン氏がCDでシリーズ化している「童謡」の中から2曲演奏。スクリーンに映し出された井津氏のスライドはカンボジアの子供たちの「顔」。カラーで撮った写真をモノクロにスライド化したという井津のイメージ通り、子どもの純真さ、素直さ、素朴さ、人類共通の宝−というメッセージがすべての観衆の胸に響いたことでしょう。

即興に合わせ、プロジェクターを操作する井津

そして、トークは子どもたちの幸せな未来と笑顔を無残に破壊する「地雷」へ。井津もウォンも、アーティストとして、子どもを持つ一人の親として、真剣にこの問題に取り組み続ける姿勢が感じられました。井津は自らカンボジアで撮影した「地雷」のスライドを前に被害にあっても尚生き続ける子どもたちの姿を通し、自分にも何かできないか、これまで“TAKE”ばかりだった人生を“GIVE”に変えたい−と始めた病院開設までの経緯と現状を静かに語りました。最後に、ボスニアの13才の少女が書いた詩「もしも地雷がなかったなら」をウォン美枝子が朗読。ウォン作曲の同タイトル曲の演奏と、Ikukoの歌でトーク&ライブは終了しました。

カンボジアの地雷地帯

9月2日(日)午後3:00開始の第一部は、井津氏と館長・細江英公とのトーク。前半は、井津自身にしか窺い知ることのできないカイラス山撮影の「瞬間」のエピソードをはじめ、スナップ写真を交えアジア各地での体験、そしてこれから創りあげる作品への希望を。後半にはアンコール小児病院の現状が、スライドを交え、詳しく語られました。

午後5:00からの第二部は「石柱の庭」(野外)に移動し、小馬崎達也とダルマシャンティによるガムランとギターの共演「神々の響き」。
刻々と闇がせまるにつれ、かがり火が輝きを増していく日没の時刻。

清里在住の作曲家・ギタリストの小馬崎達也と、バリ島ウブド・ルングシアカン村から日本各地での公演のために来日した演奏家、舞踊家、スタッフなど総勢18名によるエキゾチックなライブでした。

バリ島のダンス

伝統的なバリ島のガムラン演奏、3人の女性の舞踊や男性の踊りもさることながら、小馬崎のオリジナルはギターとの共演が「世界初」とは思えないほど違和感のない、しかも新しいスタイルの楽曲でした。

アンコールに応えてケチャを披露

清里フォトアートミュージアムは2日間のチケット収益のすべて747,000円を井津氏の主宰するNGOフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーに寄付させていただきました。そのほか、美術館内の募金箱からの寄付、ウォンの主宰するSATOWA MUSICから当日のCD販売収益の一部が寄付されました。

9/1のトーク&ライブにて
ドリンク・サービスでくつろぐ観客

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー日本事務局によると、同団体は、日本の外務省に認可され、一定の支援金普及が決定したとのことです。しかし、病院運営には、年間7500万円(病院開院当初は6000万円とされていたが、円安状況により現在の円に換算すると7500万円となる−井津氏談)の費用が必要です。当館は今後も井津の活動を支援するために募金箱の設置を継続いたします。

一方、9月11日、成田からアメリカに帰国を予定していた井津は、同時多発テロ事件の影響で、予定を6日遅れて、16日にニューヨークのスタジオに無事到着したことが確認されました。

尚、井津建郎「アジアの聖地:石造遺跡−光と影」展は、好評のため会期を延長し、2002年1月13日(日)まで開催いたします。井津建郎の海外での展覧会は下記の通りです。

●Peabody Essex Museum(マサチューセッツ州)
2001年9月14日〜12月2日
Kenro Izu : Sacred Places

●Howerd Greenberg Gallery(ニューヨーク市)
2001年9月14日〜10月20日
Kenro Izu : Sacred Places

2001年9月21日(金)
文責:広報担当 小川直美 写真:野嵜雄一




プラチナ・プリント・ワークショップのお知らせ

清里フォトアートミュージアムでは、プラチナ・プリント作品の収集と技法の継承を 基本理念のひとつとして、多くの作品を収蔵し、ワークショップを年2回開催してい ます。実作品を見ながらの技法の解説、ネガ作り、プリント現像などの実技を2日間 にわたって行います。次回ワークショップは下記日程にて開催いたします。詳しくは どうぞお問い合わせください。
次回ワークショップは下記日程にて開催いたします。詳しくはどうぞお問い合わせください。
  • 日時:2001年9月14日(金)・15日(土・祝)の2日間
  • 講師:細江 賢治(写真家)
  • 受講料:一般 30,000円/友の会・会員 27,000円(友の会・会員優先)
  • 定員:12名
*参加はモノクロ・プリントの経験者に限らせていただきます。

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