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「おやこ写真教室」開催

9月12日(日)清里フォトアートミュージアムにて「おやこ写真教室」開催

リンクはこちら:おやこ写真教室プレスリリース_清里フォトアートミュージアム

 

KMoPAコレクション展、ウォール・ストリート・ジャーナルに記事掲載

米カリフォルニア州・サンディエゴの写真美術館、Museum of Photographic Arts(MOPA)に巡回中の当館の収蔵作品展「Beginnings, Forever: From the Collection of the Kiyosato Museum of Photographic Arts / Shinnyo-en」(邦題:原点を、永遠に。)が、世界を代表する経済紙の一つとして国際的に大きな影響力を持つ新聞ウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)電子版の展覧会レヴューにて、2021年5月19日に紹介されました。

細江英公《おとこと女 #20》(1960) ⒸEikoh Hosoe

 
執筆は、同紙で写真に関する記事を書いている写真家のウィリアム・メイヤーズ(William Meyers)氏。MOPAのデボラ・クロチコ館長によると、ウォール・ストリート・ジャーナルへの記事掲載はMOPAでも初めてとのことでした。

 
 

 
 
以下、記事の一部抜粋

原点を、永遠に。
〜清里フォトアートミュージアム/真如苑コレクション〜展」評 青春のレンズを通して

サンディエゴ写真美術館、日本の姉妹館である清里フォトアートミュージアムの所蔵作品より、35歳以下の写真家の作品を中心に展示

Lewis W. Hine<児童労働シリーズより>(1909)

 
「パンデミックにより閉館が続いていたMOPA(サンディエゴ写真美術館)ですが、この度、姉妹館でもある日本の清里フォトアートミュージアムの収蔵作品から成る「原点を、永遠に〜清里フォトアートミュージアム/真如苑コレクション〜」展をもって再度開館することになりました。」
 
「仏教団体である真如苑は1995年にKMoPAを設立し、著名な写真家である細江英公(1933年生)を館長に任命。細江氏はKMoPAの収蔵を担当し、1900年以降の、写真家が35歳までに制作した作品に重点を置いています。氏によって厳選された153点を展示する今回の展覧会は、当初KMoPA開館25周年を記念して2020年にサンディエゴで開催される予定でしたが、新型コロナの影響で今年に延期となりました。」

Lou Stoumen 《海軍兵と少女、ニューヨークの地下鉄にて》(1940年頃)PHOTO:LOU STOUMEN ARCHIVE/MUSEUM OF PHOTOGRAPHIC ARTS

 
「MOPAのエグゼクティブ・ディレクター兼チーフ・キュレーターであるデボラ・クロチコ氏は、サンディエゴでの「原点を、永遠に」展を、3つの章から構成しました。第1章の<20世紀の写真>では、アンセル・アダムス、アンリ・カルティエ=ブレッソン、アーヴィング・ペンなどの名作が並び、日本からの外国の写真家への敬意を表しているかのようです。第2章<戦後日本の写真>では、優れた才能を持つ写真家たちが、第二次世界大戦での侵略、敗北、占領下時代からの見事な復興を遂げた日本の形成を担い、伝統的な文化と現代における位置づけなどを問いただした時代を取り上げます。」
 
 

細江英公《薔薇刑 作品32》(1961) ⒸEikoh Hosoe

 
「この<戦後>の章には、長野重一が1952年に撮影した《広島:教会に集まった被爆した女性たち》があります。暗い空間に円を描くように座る女性たちは、上から光が当たり、膝の上には本が置かれており、あたかもトラウマからの癒しを求めるかのよう読書に没頭している姿が捉えられています。」
 
「東松照明の《家》(1959年)は、同じような要因なのか、或いは自然災害に由来するのか、光沢のある素材の長方形のシートに粘着性のある物質が塗られ、その上に大量の昆虫が死んでいる様子がクローズアップされています。眩しいほどに明るいシートと黒い昆虫のコントラストが、昆虫の死、そしてその死骸がいかに無作為であるかを強調しているようです。東松は、日本の視覚文化の伝統的な要素を作品に取り入れています。白黒は水墨画や書道を思い起こさせ、被写体は俳句や視覚芸術における昆虫の役割を思い起こさせます。また、東松の作品によく見られるように、「家」が単に虫の死骸について語っているだけでないことは明らかです。」(中略)
 
同じ章では、「戦後日本の悩める精神を象徴するような作品」として、森山大道の《青森・三沢》(1971年)、細江英公《おとこと女 #20》(1960年)、内藤正敏の《トキドロレン》(1962-63年)、鬼海弘雄の《宝くじを買ったというひと》(1973年)と《写経をするというひと》(1974年)がクローズアップされています。
 
 

アル・ラブコフスキー《もっとレゴが欲しい》(2016) ⒸAl Lapkovsky

 
記事続き

「KMoPAでは、35歳以下の全世界からの写真家を対象とした年1回のコンペティション「ヤング・ポートフォリオ」を通じて若手の作家を奨励しています。これまでに46カ国から804名の応募者による6,253点の作品を収蔵作品として購入しており(2019年現在)、その中から選りすぐりの作品を本展の第3章に展示しています。非常にバラエティに富んでいますが、「ヤング・ポートフォリオ」の作品は他の章に比べてカラーのものが多く、またサイズも大きく、フォトショップが用いられたものが多い傾向にあります。」(中略)
 
YP作品の中からは、「上半身裸の中性的な男子の腰から茎の長いケシの花が生えている」チョン・ミンスー(1975年生、韓国)のCプリント作品《Flowers》(2007年)、少年が浮遊するアル・ラプコフスキー(1981年生、ラトビア)のアーカイバルインクジェットプリント《もっとレゴが欲しい》(2016年)、乳児を抱えた女性が波へと挑むK.M.アサド(1983年生、バングラデシュ)のアーカイバルインクジェットプリント《ロヒンギャ難民》(2017年)、北野謙<Our Face>(2003年)が紹介されました。

北野謙 <Our Face> (2003) ⒸKen Kitano

 
執筆者のメイヤーズ氏は、記事の最後を「ヤング・ポートフォリオ」は、KMoPAが継続的に行っている写真文化への貢献なのです。」と締めくくっています。
 
 

*この記事に紹介されている下記の作品は、当館サイト内の「ヴァーチャル美術館」でご覧いただけます。
 こちらをクリック→ https://www.kmopa.com/virtual/

 長野重一《広島:教会に集まった被爆した女性たち》
 東松照明《家》
 内藤正敏《トキドロレン》
 細江英公《おとこと女 #20》
 
 

 
 

<サンディエゴ巡回展情報>

展覧会名:Beginnings, Forever: From the Collection of the Kiyosato Museum of Photographic Arts / Shinnyo-en
会場:Museum of Photographic Arts(MOPA)
会期:2021年4月16日~9月19日

https://mopa.org/exhibitions/beginnings-forever/
https://youtu.be/ZaUmNcJIjNA

◆この展覧会は、2022年夏に当館での開催を予定しております。どうぞお楽しみに。
 

KMoPAコレクション展「原点を、永遠に。」 サンディエゴに巡回

芸術における青年期の意義を世界に問う当館の収蔵作品展「原点を、永遠に。」
現在、同展覧会を米カリフォルニア州・サンディエゴの写真美術館、Museum of Photographic Arts(MOPA)に巡回、153点を展示中です。

サンディエゴ、清里ともにコロナ禍の影響をうけ、開催が危ぶまれた時期もありましたが、コロナによる休館を超えてMOPAが最初に開催する展覧会として、去る2021年4月16日、現地で無事に初日を迎え、23日にはMOPAの館長による記者会見がzoomで行われました。

この展覧会は、2022年夏に当館での開催を予定しております。▶︎https://youtu.be/ZaUmNcJIjNA

展覧会名:Beginnings, Forever: From the Collection of the Kiyosato Museum of Photographic Arts / Shinnyo-en
会場:Museum of Photographic Arts(MOPA)
会期:2021年4月16日~9月19日

Beginnings, Forever: From the Collection of the Kiyosato Museum of Photographic Arts / Shinnyo-en

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