2024年11月3日(日・祝)に当館で開催しました2024年度ヤング・ポートフォリオ(YP)レセプションの動画を公開いたします。
2024年度に購入した22人のうち、当日出席した10人の写真家に対して、選考委員の今道子、百瀬俊哉、瀬戸正人が直接講評を行った貴重な記録映像です。ぜひご覧ください。
2024年11月3日(日・祝)に当館で開催しました2024年度ヤング・ポートフォリオ(YP)レセプションの動画を公開いたします。
現在冬期休館中:
2024年12月9日(月)~2025年3月19日(水)まで
<次回の展示>
KMoPA開館30周年記念展
●前期「写真の冒険」 会期:2025年3月20日(木・祝)~6月15日(日)
●後期「写真と肖像」 会期:7月5日(土)~10月13日(月・祝)
ゲストキュレーター:楠本亜紀氏 (Landschaft/インディペンデント・キュレーター、写真評論家)
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KMOPAは「生命(いのち)あるものへの共感」「永遠のプラチナ・プリント」「若い力の写真:ヤング・ポートフォリオ」を三本柱とし、展示・収集活動を行ってきました。なかでもヤング・ポートフォリオは国内外の若手作家の登竜門とも呼ばれるまでに成長を遂げました。
本展では、若い写真家たちを刺激し、激励するため、「25人の20代の写真」ではじまった開館記念展へのオマージュとして、「写真の原点:25人のU35の写真」に焦点を当てていきます。
30年にわたるKMOPAコレクションから、写真の原点、そしてKMOPAの原点を見直したいと思います。
展示は前期と後期の2部仕立てです。 前期では写真という新しい技術や視覚を用いた「冒険」的な試みを。 後期では、写真がそもそも発明されるきっかけともなった「肖像」をテーマに展示します。
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【前期「写真の冒険」】
写真という新しいメディア・技術をめぐって、その発明当初からさまざまな実験が行われてきました。
シュルレアリスム、アブストラクト・フォトといった、歴代の写真家たちによる想像力豊かな軌跡を展覧するとともに、ヤングフォトグラファーたちの果敢なチャレンジから、写真の可能性を見て楽しみ、未来の写真について考えるきっかけを生みます。
▶詳しくは「今後の展示」ページ にて
KMoPA初開催のポートフォリオ・レヴューに、朝10:00~午後3:00まで、16歳から34歳の12名の方が、茨城県、千葉県、東京などから作品を持参されました。
講師は2024年度ヤング・ポートフォリオ選考委員の今道子氏&百瀬俊哉氏と、瀬戸正人。2つのテーブルに分かれ、合計40分のレヴューを受けていただきました。
百瀬俊哉氏(左)
副館長・瀬戸正人
今道子氏
持参された30~40枚の作品に対しては、年齢を問わず、ほとんどの方がしっかりとプレゼンテーションをされた印象でした。
講師からは「まだまだ撮影の量が足りていない」「作品のサイズに大小の幅をもたせて変化をつけては」「もっと作品のセレクトに注意を払い、余計なものをそぎ落としてイメージを明確に」といった具体的な指摘もありましたが、若者には励ましのことばを、すでに世界観を確立している方には作家には、次のステップに踏み出す呼び水となるような、オーダーメイドのアドバイスが聞こえてきました。
<参加者の声>
「先生方にさまざまなご意見・ご指摘をいただき、新しい発見や方向性のずれなどが確認できたことで今後の制作により一層力を入れなければという思いが強まりました。また、他の方のレヴューやヤング・ポートフォリオ展を見ることはとてもよい刺激となりました。」
「今年から作品づくりとしての写真制作を始めたため分からないところや不安が多かったのですが、人に見せて批評してもらうということの大切さを身をもって知ることができたと思います。」
「写真そのものだけでなく、今後の撮影やプランニングについてアドバイスをいただけて、また明日からの活動をより迷いなく行えるようなものでした。早速実践して、次年度のYPや公募に生かしていきたいと思います。」
「(前略)時間がない中で写真をまとめて持って行ったため、個人的には「厳しくダメ出しされるだろうな」と思っていたものの、選考委員の方々に前向きにご意見いただけて、とてもうれしかったです。自分の自信にもつながり、今後もしっかりやっていこう、来年のYPもちゃんと応募しよう、という気持ちになれました。今回3人の選考委員の方々とお話ができて、自分の良いところ、得意なところをこれからガンガン伸ばしていきたいな、と思うことができました。本当に参加してよかったです。ありがとうございました!」
<講師の声>
今道子氏
「(レヴューは)全然疲れませんでしたよ。とても面白かったし、刺激になりましたね」
百瀬俊哉氏
「もう可能性しかない、羨ましいな! と思うような参加者もいました。かなり良いところまできている作家も数名いて、彼らの今後が楽しみです」
副館長・瀬戸正人
「すぐに個展を開けるようなレベルの作家もいましたね。みなさんには、ぜひ、来年のヤング・ポートフォリオに応募いただきたいと思います」
多くの学びと覚醒がみられたKMoPAのポートフォリオ・レヴュー。
思い切って参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。時期は未定ながら、来年以降も開催したいと思っています。ご都合により今回の参加を見送られた方は、引き続き当館のSNSにご注目のうえ、ぜひ次回に備えていただければ幸いです。
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