「2024年度ヤング・ポートフォリオ」展覧会の詳細(PDFファイル)は、こちらからダウンロードできます。
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14:00~15:00、9月の爽やかな空気のなか、金村修(写真家)× タカザワケンジ(写真家、写真評論家)『挑発する写真史』の著者2人をお招きし、当館ガーデンにてロバート・フランクの作品の魅力を語っていただきました。
「孤独、虚無、自ら選んでアウトサイダーの側に立ったフランクの視点で捉えたアメリカの姿は、決して押しつけることはないものの、見る人が自分自身で考えるように仕向けられていて、これってどういうことなんだろう、と考え始めた瞬間に、もうフランクの仕掛けた罠にハマっている」(金村)
フランクがよくモチーフにしていたジュークボックスについても言及し「ジュークボックスを見ると、『あ。フランクだ』と思って自分も撮影してみるんだけど、どう撮ろうとやっぱりフランクになってしまう。しかも絶対に超えられない。そういう写真家とモチーフの関係性ってあるよね」(金村)
「詩的」と表現されるフランクの作品。とくに写真集に顕著な比類ない編集力を紐解き、さらにはフランク自身がのめりこんだのではないかと思われる〝自身の作品を編集することの魔力″、フランクが写真、映像、写真と表現を変化していったことについてなど、タカザワ氏の絶妙な問いと解説をトリガーに、金村氏が縦横にフランク作品の魅力を語ってくださいました。
13:00~13:50、そして15:30~16:30には、当館の瀬戸正人副館長のトークと山地学芸員の解説による、当館収蔵のロバート・フランク作品のプリント・ヴューイングを行いました。各回とも定員を超える参加者の熱気に包まれた一時間。
「こんなに作品を間近に見る機会はないです。学生たちも、本当に勉強になったと喜んでいます」と、東京ヴィジュアルアーツ・アカデミーと大阪芸術大学の学生を引率くださったYPOBでもある写真家の元田敬三氏より、感謝の言葉をいただきました。会場の様子をご覧ください。
金村修氏、タカザワケンジ氏も参加くださいました
ロバート・フランク生誕100周年記念展の最後を飾ったのは、18:15~19:15に開催したトヨダヒトシ氏によるスライドショー。ニューヨークでのフランクとの交流、「彼の部屋の、ものづくりをしている気配」(トヨダ)、そして映像から写真の世界に戻った頃のフランクの作品に影響を受けたというトヨダ氏の静かな語りの後、無音のスライドショーが始まりました。
「旅をやめ、日記をつけるように写真を撮り始めた頃からの5年の月日を三部構成で綴った映像日記第一作」(トヨダ)。
すこしずつ冷えてゆくガーデンの澄んだ空気、夕暮れから暗闇に変わりゆくあわいの樹々の影、トヨダ氏の映像日記に呼応するかのように響く虫の音―。
ライブ終了の挨拶をされるトヨダ氏の背後からは、時折、鹿の鳴き声も聞こえました。
不思議な浮遊感と余韻に満ちたライブに、お客様から深い感動の声が多く寄せられました。
「An Elephant`s Tail ―ゾウノシッポ」(1998-2024 / 35mm slide film / 40min / silent)
1992年、ニューヨーク/窓からの眺め/エンパイア・ステイト・ビル最上階で働いていた/迷い込んできた猫との生活/川面の光/自分はここで一体何をしているのか/明け方の街/「日常」の力を教えてくれた人/ブルックリン北端の町で/冬へ/失ったもの/風景
午後から日暮れにかけての4つのイベントにご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
右から:トヨダヒトシ氏、タカザワケンジ氏、金村修氏、小松浩子氏(写真家)
ロバート・フランク生誕100周年記念展
「もう一度、写真の話をしないか。フランクと同時代の作家たち」
会期:2024年9月29日(日)まで
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週火曜日
参加費は、入館料(一般800円/大学生以下無料)のみ。
※プリント・ヴューイングは、ご予約が必要です。
イベント案内のチラシは、こちらから閲覧・ダウンロードできます。(A4両面カラー・PDFファイル)
オレンジのボタンリンクより、ブラウザの保存機能を利用してダウンロードしてください。
金村修
1964年東京都生まれ。
1992年、東京綜合写真専門学校在校中にオランダ・ロッテルダム
写真ビエンナーレに招聘され、
1996年、MOMAによる「世界の注目される6人の写真家」の
1人に選出される。
2000年「トップランナー」(NHK)、
2001年「情熱大陸」(毎日放送)出演。
1997年、日本写真協会新人賞、第13回東川町国際写真フェスティバル新人作家賞、
2000年、第19回土門拳賞、2014年、第39回伊奈信男賞を受賞。
写真集に『Spider’s Strategy』『I can tell』『Concrete Octopus』ほか、
著書に『漸進快楽写真家』。タカザワケンジとの共著『挑発する写真史』がある。
タカザワケンジ
1968年群馬県生まれ。写真評論家。
IG Photo Galleryディレクター。
著書に『挑発する写真史』(金村修との共著平凡社)、
「偶然の写真史』『Someone’s watching me』、
『昨日のウクライナ』(以上triplet)ほか。
ヴァル・ウィリアムズ著『Study of PHOTO: 名作が生まれるとき』
(ビー・エヌ・エヌ新社)日本語版監修。
WebマガジンPhoto & Culture, Tokyoで写真集編集についての
連載「写真を編む人へ」を行う。
評論のほか写真作品の制作も行ない、「非写真家」シリーズを東京、名古屋、台湾で発表。
(15:30~の会と同じ内容になります)
8/10(土)以降にご予約の場合は、この時間帯にてご検討ください。
1992年、ニューヨーク/窓からの眺め/エンパイア・ステイト・ビル最上階で働いていた/迷い込んできた猫との生活/
川面の光/自分はここで一体何をしているのか/明け方の街/「日常」の力を教えてくれた人/ブルックリン北端の町で/
冬へ/失ったもの/風景
旅をやめ、日記をつけるように写真を撮り始めた頃からの5年の月日を三部構成で綴った映像日記第一作。
開催時間 → 17:45~19:00頃
@ガーデン(雨天の場合屋内)
要予約:先着50人 お申し込み受付中
トヨダヒトシ
1963年ニューヨーク生まれ、東京で育つ。
1990年よりニューヨークを拠点にし、
ブロードウェイ沿いの駐車場やチャイナタウンの公園、教会、劇場といった
パブリックスペースにおいて、アナログのスライド映写機を自ら操作し上映する
ライブスライドショーという形式で映像日記作品を発表しはじめる。
2000年より日本各地の美術館やギャラリーといったアートスペース、
山奥の廃校になった小学校の校庭、三内丸山遺跡、米国各地の映画祭・芸術祭、
また「ヨコハマトリエンナーレ2014」などで上映を続けている。
2012年より日本に拠点を移す。
広島市現代美術館
青森県立美術館_三内丸山遺跡
★ご予約はこちら↓
kmopa@kmopa.com TEL. 0551-48-5599
日時、参加人数、代表者のお名前と連絡先メールをお知らせください。
キャンセルの場合は、9/5(木)16:00までにご連絡ください。
8月のロバート・フランク生誕100周年関連の2つのイベントを、盛況のうちに終了いたしました。
8/3(土)14:00~14:40のギャラリー・トーク「もう一度、写真の話をしないか」と、15:00~16:00のロバート・フランク作品プリント・ヴューイング(本展では非展示の作品)の様子をご紹介いたします。
ロバート・フランクと面会した折の様子を語る山地裕子学芸員(中央)と瀬戸正人副館長(右)
約50名の方が来場されました。
定員を超える参加をいただいたプリント・ヴューイング。作品解説は、山地裕子学芸員
8/4(日)14:00~16:00には、キュレーターの太田菜穂子さん(左)と、本展ディレクターの小川潤子さん(右)によるトーク「ロバート・フランクからの手紙」を開催いたしました。当日は、フランクが太田さんに贈ったプリントと多数の手紙も、会場にて公開いたしました。
8/4(日)のイベントのために、ゲストの太田菜穂子さんが持参くださったもの。それは、友人である太田さんへの思いやりに満ち、素朴で美しいフランクからの数々のエアメールでした。そしてフランクがカナダの別荘で撮影し、太田さんにプレゼントしたというプリントには、ユーモアあふれる直筆のメッセージが。額までもがフランクのハンドメイドと知ったご来場の方々は、間近に見る本物の存在感と、フランクのあたたかくピュアな一面に触れ、さらに感激を深めた様子でした。
ロバート・フランクから太田菜穂子氏に宛てた手紙は50通以上。
フランク直筆の手紙を間近にする貴重な機会となりました
本イベントにご来場くださったみなさま、誠にありがとうございました。
次回のイベントは、9/7(土)に開催いたします。
★ご予約はこちら↓
kmopa@kmopa.com TEL. 0551-48-5599
日時、参加人数、代表者のお名前と連絡先メールをお知らせください。
キャンセルの場合は、8/1(木)16:00までにご連絡ください。
フランクと50通を超える手紙を往復した太田氏が人間フランクを語る。
7/21(日)まで、氏のキュレーションによる「WONDER Mt. FUJI」展を東京都写真美術館で開催。
イベント案内のチラシは、こちらから閲覧・ダウンロードできます。(A4両面カラー・PDFファイル)
オレンジのボタンリンクより、ブラウザの保存機能を利用してダウンロードしてください。
みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。
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