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日本写真芸術専門学校2年生が、北杜市の魅力を撮影。9月25(日)まで当館で展示

 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
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2022年8月22日~25日、当館は、日本写真芸術専門学校2年生のサマーキャンプを受け入れ、学生の皆さんが北杜市の増冨地域(須玉町)で撮影した写真を、エントランスホールに展示しております。
若い写真家を支援する公募「ヤング・ポートフォリオ」を行う当館は、これから応募をする次世代への貢献として、本年はじめて、展示会場の提供、レクチャーのなどの協力をさせていただきました。

東京・渋谷駅に近い同校は、コロナ禍の影響で、学生同士の共同作業や一斉に遠出をする機会を設定しづらかったそうです。
そのため学校側は、初めて訪れる北杜市民、とくにご高齢の方々とのコミュニケーションを重視し、しっかりと挨拶をし、敬意をもって撮影をお願いすることを経験し、さらに作品の出力から展示作業までを完結していくという、3泊4日の実践型プログラムを組まれました。

 
 
初日は東京から北杜市に移動し、当館でオリエンテーションを行った後にロケハンという一日でした。

同校講師・菅沼先生
「最大のミッションは『増冨地域の魅力を写真で伝えること』。『撮影されて良かった』、と、地域の方々に感じていただくことです。」とのアドバイス。
 
 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

 
 
2日目には、増富温泉(北杜市須玉町)周辺にお住まいの方々を撮影しました。
 
 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

 
 
3日目には当館副館長の瀬戸正人によるレクチャーと、作品講評会。
「いま、皆さんを見て、胸がキュンとしました」瀬戸も写真家になる前の学生だった自分、そして自身の原点を思い出したのでしょう、冒頭、こう切り出しました。

瀬戸「どんな状況なのかがわかる写真を撮ってほしい。ほかの芸術とちがい、それが写真の特性だから」
 
 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

 
 
そして最終となる4日目には、増富地域で撮影した作品をゼミごとに分かれ、学生自身が当館で展示を行いました。
 
 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

 
 
学生の皆さんにとっては、はじめての経験が目白押しだったことでしょう。
勇気を出して地元の方々に撮影をお願いし、慣れないながらも懸命にコミュニケーションをとり、ときには、とれたての野菜や麦茶をふるまっていただいたり。
初めての展示作業にも挑戦した夏の終わりの4日間、彼らの成長の軌跡が詰まったフレッシュな展示には、富温泉周辺の方々の笑顔と、どこか懐かしい風景が刻まれています。
 
 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

 
 
展覧会タイトルは「スイカとニガ瓜」。会期は9/25(日)までとなります。
ぜひご覧ください。
 
 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022
日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

 
 
最後に、引率と指導をされた学校関係者の皆さま、宿泊や食事、撮影まで、惜しみなく協力くださった北杜市の皆さまのご尽力に心から敬意を表し、当館を利用いただきましたことに深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
 
 

日本写真芸術専門学校サマーキャンプ2022

 
 
 
<サマーキャンプ2022>
主催:日本写真芸術専門学校
参加者:日本写真芸術専門学校 総合写真研究ゼミ フォトアートゼミ 2年生 30名
    講師、事務局7名

<協力・協賛>
増富地域の皆さま、増富の湯、ますとみ元気会、増富観光協会 女将の会、みずかき山リーゼンヒュッテ、八ヶ岳・韮崎ジャーナル、キヤノンマーケティングジャパン株式会社
清里フォトアートミュージアム

 
展覧会名:「スイカとニガ瓜」
*撮影地 / 増富温泉(北杜市須玉町)周辺
会場:清里フォトアートミュージアム エントランスホール *本展示は無料
会期:2022年9月25日(日)18:00まで(入館は17:30まで)
休館日:火曜日
 

西村豊「八ヶ岳の森から―心に残るたからもの」ギャラリー・トークを終えて

 
2022年8月14日(日)13:00~14:00、「八ヶ岳の森から―心に残るたからもの」の展覧会作家、西村豊氏(自然写真家)によるギャラリー・トークを行いました。
 
 

 
 
コロナ禍を配慮して、ガーデンで開催した本イベントでは、自然写真家の西村豊氏が、40年間追い続けた、国の天然記念物「ヤマネ」やキツネ、そのほか野生動物を撮影した折に心にのこっている“たからもの”のようなエピソードを、ユーモアいっぱいに披露くださいました。参加された35名のお客さまは、10代~80代までと幅広い年齢層でした。
 
西村氏によれば、人なつっこいヤマネ、自分ではかくれているつもりなのに全身が見えている、ちょっとヌケたヤマネ。気が強く、6センチの体で西村氏を威嚇してくるヤマネもあったそうです。
 
一方、人間がかかわり方を一歩まちがうと、その個体を生存の危機に陥れてしまうこともあるようです。もし、自分の家や別荘にヤマネや巣を発見したら、すぐ市役所に通報することが大切です。ヤマネの場合、最終的には、救護の資格をもつ西村さんに連絡がはいります。
 
 

 
 
西村「冬眠中のヤマネをみつけてしまった人が、最初に何をすると思いますか?ほとんどの人が『寒そうだから』『動かないから』と、温めてしまう。それも人情ですが、ヤマネは動きまわらないことを前提とした冬眠のために、体温を下げています。温めると、体温が上がり動き出す。その結果、本来使うはずのないネルギーを消費して、体重が激減、数日で命を終えてしまうのです。どうか、触ったり温めたりしないでください」
 
西村「かわいいから、といって親子ヤマネの巣の中にカメラを突っ込んで撮影することもやめたほうがいいです。それをいやがった親が巣から家出する。育児放棄ですね。餌をもらえなくなったヤマネの子どもは死んでしまいます。みなさん、自分の家の壁を急にこわされて、大きなカメラで追い回されたら、毎日どんな気持ちでしょう?そう、イヤですよね。ヤマネだって大きなストレスですよね。負荷をかけないように、そっとしておいてあけてください。」
 
 

 
 
動物が生きる“現場”では、研究者の論理や常識とは別の出来事が日々おこっているとのこと。用心深くぬけめない性質のキツネは、本来、巣穴を隠し、人目にふれないように子どもを育てます。でも、西村氏は危害を加えない人、と、さとったある母ギツネは「ほら、撮りなさい」と、西村氏を導くかのように、様々な生活を撮影させてくれたそうです。野生動物のエリアに無理に踏み込まず、粘り強く見守るスタイルの西村さんの楽しいエピソード。皆さまも目を輝かせ、深々とうなずかれていました。
 
 

<参加者の方々のご感想>

  • 自然豊かな空間。屋外でのトークが内容とマッチしていて聞きやすかったです。(10代/40代)
  • 今回のトークで初めてヤマネのことを聞き、もっと知りたいと思いました。(10代/50代)
  • 動物にも性格や独自のコミュニティがある、というお話に興味をもちました。(20代)
  • どきどきさせられるお話、西村先生ならではの魅力ある実体験を知ることができ、大変実りあるトークで共感しました。子どもたちにも自然を体験させたいと思います(50代)
  • こうした自然教室があれば、夏休みに孫を連れてきたいです。(70代)
  • 自然の大切さ、自然を知ることの大切さと共に自然をそのままにしておきたい、とも思いました。(70代)

 
 

 
 
皆さま、ご来場ありがとうございました。「八ヶ岳の森から―心に残るたからもの」展は、8月31日(水)まで、会期中無休となります。
 

大竹昭子氏が「原点を、永遠に。」展 展示作品を紹介

 
ギャラリー「ときの忘れもの」のwebサイト上で、写真評論家・大竹昭子さんが連載中のエッセイ「迷走写真館~一枚の写真に目を凝らす」をご存じですか?
 
連載第115回では、「原点を、永遠に。」に展示中の富山治夫作品について
大竹さんが執筆されています。
 
 

富山治夫《過密》〈現代語感〉より 1964 (c)Haruo Tomiyama Archive

 
 
大竹昭子さんは、思わぬ視点から作品を俯瞰したり掘り下げたり。
まるで刑事のように作品を追い込んでいく面白さがクセになります。
 
ぜひご覧いただき、写真を見る楽しさを満喫ください。
 
 
リンクはこちら
http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/53482442.html

 

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