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2022年度ヤング・ポートフォリオより、応募を無料といたします

 

 
 

ヤング・ポートフォリオ(YP)とは、清里フォトアートミュージアムが、世界の若手写真家による優れた作品を、館のパーマネント・コレクションとして購入、展示することにより、支援する活動です。

YPは、毎年35歳以下を対象に、作品を公募いたします。写真への情熱にあふれ、表現意欲の高い作品を求めています。
一度限りの賞を与えるコンテストではありません。35歳になるまで何度でもご応募いただけます。継続的に購入することによって、若い作家に勇気を与えたいと願っています。
若者の才能の真価を世に問い、後世に伝える、世界で唯一の企画です。

 
 

2021年度YP ジェシー・エグナー ⒸJesse Egner

 
 

清里フォトアートミュージアムならびに若手写真家を支援する「ヤング・ポートフォリオ」(YP)は、1995年の開館以来、真如苑の社会貢献助成金を受け、活動を行っています。
この度の「2022年度ヤング・ポートフォリオ」募集にあたり、より多くの若手写真家に
門戸を開くため、応募料を無料とさせていただきます。

■詳細は、https://www.kmopa.com/yp_entry/ をご覧ください。

 
 

2021年度YP アリョーナ・ランダーロワ ⒸAlena Zhandarova

 
 
 

《2022年度ヤング・ポートフォリオ 作品募集》
作品データ応募期間:2022年1月10日~2月10日
選考委員: アントワン・ダガタ、 野口里佳、瀬戸正人(副館長)
特別選考員 細江英公 (館長)

 

2021年度ヤング・ポートフォリオ購入作品の一部を、新宿でご覧ください

 

2021年度YP ピョートル・ズビエルスキ ⒸPiotr Zbierski

 
 

35歳以下の世界の若手写真家を支援する当館の活動「ヤング・ポートフォリオ」(YP)。
この度、清里での展覧会(2022年3/19~5/30)にさきがけ、2021年度に当館が購入した21人の作品から各1点を選び公開する、初のサテライト展を開催します。

 

「2021年度ヤング・ポートフォリオ サテライト展」
2022年1/10(祝・月)~1/23(日) 会場:Place M(新宿)

  

 
 

会期初日の1/10(祝・月)17:00より、当館副館長でYP選考委員の瀬戸正人と、
過去にYPで購入された作家によるトーク・イベントが行われます。
(入場、トークともに無料)

清里になかなか足を運べない遠方の方には、YPを知っていただく機会となれば幸いです。
そして2022年度YPに応募をお考えのかたは、ぜひ本サテライト展をご覧ください。

 

■お問合せ:Place M(新宿) https://www.placem.com/inquiry/inquiry.php

 

細江英公の写真と豪華装幀の『薔薇刑』を楽しむ を終えて

11月23日(祝)13:00~15:00、24名の参加者をお迎えし、細江英公展のクロージング・イベントを開催しました。
ギャラリー・トークのほか、当館コレクションであり、普段はショーケース越しにしかお見せできない希少な写真集を特別にご覧いただきました。解説、コメントは、副館長の瀬戸正人、細江展を企画した山地裕子学芸員がおこないました。

<当日鑑賞した豪華装幀本一覧> *すべて当館蔵
『薔薇刑』装幀・構成:杉浦康平
『薔薇刑』装幀・構成:横尾忠則
 写真集命名と題簽:三島由紀夫 /章見出し・目次・収録文章のタイトルは三島の自筆
『鎌鼬』装幀・構成:田中一光
『抱擁』装幀・構成:細江英公

三島を被写体とし、細江が生と死、そしてバロック的な耽美空間を創造した「薔薇刑」。
横尾忠則の構成、デザイン、豪華絢爛なイラストが満載の『薔薇刑 新輯版―細江英公写真作品』は、近年入手がむずかしいこともあり、参加者の注目のまとでした。
また、舞踏家の土方巽を被写体に東北の土俗と霊性を表現した写真集『鎌鼬』。
通称、“鎌鼬ブルー”と呼ばれる、深く青い扉型のページを、山地学芸員がひとつひとつ開くと、時折、「おお!」「・・・・すごい!」というため息が。写真集の風合い、印刷、デザインに目を凝らすみなさんの熱気が会場にあふれていました。

「息をつめて1点の作品をみつめる瞬間を、自分以外の人とも共有できたことが素晴らしかった」
「作品のすごさはもちろん、デザインや印刷で新たな印象が加わることに感動しました。
 こんなに豪華な装幀のものは、現代はなかなか創れないのではないでしょうか?」
「貴重で贅沢な時間。一人で見るよりも、なぜかずっと楽しかった気がします」
「ほかの写真集でも、こうした催しをお願いします」

参加された方々より、たくさんの声が寄せられました。
瀬戸正人副館長は「このKMoPA(ケイモパ)には、秘蔵の写真集がたくさんありますので、これからも積極的に公開していきます」と、みなさんのリクエストにお応えすることを約束しました。

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